一般社団法人逗子葉山青年会議所

2019年度一般社団法人逗子葉山青年会議所スローガン
Positive Change!~輝かしい未来への礎に~
2019年度逗子葉山青年会議所理事長 阿部 晋也  所信

●はじめに

 私は群馬県桐生市に生まれ幼少期を過ごし、横浜市の小中学校、東京都内の高校大学に通い、新卒で商社へ就職し、営業として大阪、千葉、愛知など日本全国各地を渡り歩いてきました。30代前半で、現在の仕事とのご縁があり、逗子に移り住み丸6年が経過します。もともと逗子葉山に生まれ育ったわけではありませんが、海と山に囲まれ自然豊かで、どこかゆったりと時間の流れるこのまちが一瞬で好きになりました。それと同時に、一生住むこのまちをもっと知りたい、地域の人たちとの繋がりの中で自分自身の人生観を磨き、存在価値を見出したいと思い、青年会議所の門を叩きました。
 逗子葉山青年会議所へ入会し、多くの経験と機会を通じて地元の地域資源や魅力に触れると同時に、逗子葉山の抱える課題に向き合いました。人口減少や少子高齢化からくる地域経済の縮小や財政難、空き家やインフラ問題等。逗子葉山の持つお洒落で風光明媚なイメージとは裏腹に、静かに忍び寄る時代の波。これらに対し、問題意識を持って解決に向けて取り組み、少数精鋭ながらも小さな活動の積み重ねが大きな波紋となることを信じて活動する、そんな逗子葉山JCの中でいつの間にか自分が中心となり、リーダーシップを発揮していきたいという志が芽生えていきました。また、そう思わせてくれ、背中を押してくれたのは、地元で輝く個性溢れるかけがえのない仲間たちでした。その仲間の存在は私を勇気づけ、時には戒めてくれます。青年会議所は「学び舎」です。個性の結集するこの組織で、素直さと向上心を持ち、前向きに取り組む姿勢を持ってさえいれば、必ず成長した自分に会えると確信しています。私はなぜ青年会議所に所属しているのか。それは「信頼」と「成長」です。この世に生を受け、たまたまこの地域で、たまたま出会った仲間と、志を同じくしJC活動を行えているこのかけがえのないご縁に感謝しています。そして、青年会議所メンバー全員が「なぜJCをやっているのか」にあらためて気付き、家族・仕事に続く「第三の居場所」として逗子葉山青年会議所を共に創っていけたら、こんなに素晴らしいことはありません。組織をつくるのは人であり、まちをつくるのも人です。限られたこの青年期を信じ合える仲間たちと共に歩み、人間的に前向きな変化を遂げ、成長という果実を味わえるよう、一年間取り組んで参ります。

●組織の伝統とこれから

 1964年、アジア初のオリンピックとなる東京オリンピックが開催された年に、全国264番目の青年会議所として「逗子青年会議所」が創立されました。明るい豊かな逗子葉山の実現を目指し、55年間絶えることなく先輩諸氏が繋いでいただいた襷には、組織のアイデンティティともいえる想い・魂が詰まっています。人類の歴史は農業革命・産業革命を経て情報革命の時代に入り、空間や国境の枠を超え、通信や流通、経済などにも多くの変化をもたらしてきました。しかしながら、時代の変化に伴い変わらなければいけないことも当然ありますが、「変えてはいけないこと」があります。それは、先人より受け継がれてきた伝統であり精神であります。JCとは何なのか。我々の組織は何を目指して、地域や人に何をもたらそうとしているのか。そもそもなぜ存在するのか。
 今年で55年目を迎える今だからこそ、今一度見つめなおし、組織をより強固なものにして参ります。
 青年会議所は世界各地で活動を展開する組織です。恒久的世界平和目指し、「修練」「奉仕」「友情」の三信条のもと、奉仕活動やまちづくり活動を通じて社会的な課題解決に積極的に取り組むことを使命としています。2015年に国連で採択された「SDGs(Sustainable Development Goals)=持続可能な開発目標」は「だれひとり取り残さない」をスローガンに、「貧困や飢餓の根絶」「質の高い教育の実現」など17の目標と、各目標を実現する為の169のターゲットからなります。私たちの活動する逗子葉山地域におきましても、様々な課題があります。SDGsを意識した事業構築、発信を行っていく事で、より質の高い課題解決プロセスを導入することが可能になります。まずは仕組みを知ることから始め、積極的に取り入れて参ります。地域ナンバーワンのSDGs推進団体となり、それが地域で波及していくことで、逗子葉山は、豊かに安全に住み暮らし続けられるまちになっていくと確信しています。その第一歩として、私たち逗子葉山青年会議所が担う役割は大きいと感じています。使命感を持って、SDGsに取り組んで参ります。
 私たち逗子葉山青年会議所が行う事業は、全てが「明るい豊かな逗子葉山の実現」に繋がるものです。ほんの小さな一歩、チャレンジかもしれません。しかしその活動に共感し、意識を前向きに変革してくれる方が一人でもいるのならば、我々の活動を継続することは尊いものです。そしてその共感が一人ではなく、より多くの人たちへ伝播し、我がまちへ拡がっていけば、必然的に逗子葉山は「明るく豊かなまち」になるはずです。その為には、発信が必要です。青年会議所運動とは、逗子葉山青年会議所とは、所属するメンバーや活動内容はどんなものなのか。SNSの活用は勿論、あらゆる手段を幅広く検討し、より多くの皆さまへ発信して参ります。

●青年だからこそできるチャレンジは人とまちを変える

 逗子には「太陽が生まれたハーフマイルビーチ」と名付けられた、遠浅で波静かなファミリービーチ、逗子海岸があります。毎年の海水浴シーズンには全国各地から多くの海水浴客が訪れ、安心安全な環境の中、夏のひとときの思い出を持ち帰っていきます。
 一方、葉山は美しい大自然に囲まれた、歴史・文化・芸術が息づく「御用邸」のあるまちです。三ヶ岡山や仙元山ハイキングコースの野鳥のさえずりを聞きながら見る富士山の眺望、世界の厳選ビーチ100選に選ばれた一色海岸や、波が穏やかで富士山や江ノ島が望める森戸海岸。その他にも多くの自然が織りなす絶景ポイントを有しています。これら「自然」から私たちは逗子葉山の住民として本当に多くの恩恵を受けています。そして逗子葉山に住まう多くの方々が、その美しい自然資源を誇りに思っています。そんな自然の魅力をより多くの地域外の人たちへも知っていただき、出来れば移住し生活を営みたい、と思っていただくには、まずは我々がその自然の歴史や特性や背景を知り、積極的に発信をしていかなければなりません。
 そんな地域資源の魅力発信を目的に、私たち逗子葉山青年会議所では海水浴シーズン後の逗子海岸活性化と、逗子の新たなブランド構築の一助として、2015年より4年間、夜の逗子海岸を数千本のキャンドルで彩る事業を継続的に展開して参りました。本年も規模や視点を変え、地域住民の皆さまや関係団体の皆さまのご協力をいただきながら、地元の皆さまに愛される、逗子を代表する一つの魅力として確立できるよう継続していきたいと思っています。
 また、地元住民の皆さまの誇りとも言うべき自然を「守り続ける」ことも大切です。地域内外の皆さまが、逗子葉山の自然資源の魅力に共感し訪れ、見て・知って・感じていただく。一見相反しそうな「観光」と「保護」を両立するような魅力発信を、我々青年らしい視点で行っていくことが重要だと思います。人は、新しいこと、美しいもの、面白いものに心を魅かれます。そんな仕掛けを、楽しみながら前向きに取り組んでいきます。
 さらに、人間の仕事の8割がAIに取って変わられるとも言われる時代がすぐそこまでやってきています。そんな時代に、人だからこそ生み出せるもの、我々青年だからこそ出来る事があると私は信じています。人間はアイディアを生み出せる。まちを想う気持ちがあるからできる。私たち青年の発信する事業は勇敢であり革新的でなければならないと考えます。ルールや伝統は重んじつつも、新たな発想に基づいたまちづくりへのチャレンジの種が、いつか我がまち逗子葉山と住み暮らす市民の皆さまにとって尊い価値になるのではないか、またそうあって欲しいと願っています。

●最高のモチベーションで最高の結果を生むチーム

 私は高校時代、アメリカンフットボールというチームスポーツにチャレンジをしました。「人生一回ぐらいは、頂点を極めることをしてみたい」という想いからです。当然「日本一」という大きな目標に向かうからには、日夜ハードな練習とトレーニングに明け暮れ、高校生活3年間は全てアメフトに捧げたと言っても過言ではありません。日本一には届かなかったものの、大きな成果を収めることができ、今振り返ると本当に良い思い出であり、その時のチームメイトは一生の友となりました。なぜ大きな成果を上げられたかを振返ると、一つは「明確なビジョン」、もう一つは「メンバーの強固な絆」と分析しています。日本一という高い目標を本気で目指し、メンバー一人ひとりが異なる役割の中で最大の能力を発揮し、ゴールを目指しボールを運ぶ一人が通る道を、10人で作り出す。作戦は繊細で、一人でもメンバーを信じられなかったら成り立ちませんでした。青年会議所は一年間という短い期間の中で、毎月1回以上、構築した事業を発信・実行します。「まちの課題は何なのか」という事業実施に至る背景から、「何のためにやるのか」という事業目的、それに基づき効果的な解決手段としての事業手法。会議所として、事業実施までに3か月以上の期間を掛けて「より良くしよう」と、メンバー同士が真剣に議論を重ねます。私は逗子葉山青年会議所メンバーは、常に前向きで、時代の変化にも負けない強さと優しさを持つ一つの「チーム」だと思っています。そのチームが、まちを明るく豊かにし、未来の世代へ胸を張って襷を渡す為には、一人ひとりが自分を知り、メンバー同士お互いを認め合い、深いコミュニケーションと共同作業を経て、絆を創り上げる必要があります。同じ方向を本気で目指すチームは強いです。また、現在の私たち逗子葉山青年会議所メンバーは、住み暮らす地域、もしくは仕事を営む地域は同じですが、職業、家庭環境、経験、価値観、性格など、多くの要素が異なります。しかしその異なる個性も武器になります。メンバーそれぞれの個性を承認し合い、「なぜ」という価値観を互いに語り合う機会を創出し、信頼という土台の上に、いつか大きな成果を生む組織に成長すると信じています。

●新たな個性との出会いを求めて

 会員拡大は青年会議所の大きな使命です。青年会議所の理念「恒久的世界平和」「明るい豊かな社会の実現」を達成しようと活動する20歳~40歳の品格ある青年が、同じ地域で多く増えれば増えるほど、そのまちや住民の皆さまは幸福に違いありません。まずは、逗子葉山青年会議所を広く周知することはもちろん、質の高い事業を発信し続けること、またその事業に参加していただき体感していただくことが重要です。そして、活動する我々メンバー全員が自分たちJCという組織に誇りを持ち、楽しく、いつも笑顔でワクワクしている「プラス思考」の状態で居続けることが重要です。人の心が動くのはきっとそのプラスの感情に触れたときではないでしょうか。「一緒に活動したい」と思っていただく「ファン」を一人でも多く創り出していきます。SNSをはじめとするIT媒体の活用は勿論効果的ですが、同じ地元に住み暮らす同年代に、対面で想いを伝え、人として分かりあう機会をつくります。人ひとりの気持ちを変えられないのに、まちは変えられない。メンバー全員が広告塔です。逗子葉山青年会議所という歴史と伝統に裏打ちされた知恵と誇りを身にまとい、輝かしい逗子葉山の未来を本気で目指すという志を胸に、果敢に堂々と仲間を増やしていきます。

●さいごに

 私は逗子葉山が好きです。そして逗子葉山青年会議所が好きです。誇りに思っています。それは、いつも真剣に関わってくれる、信じてくれる仲間や応援してくれる地域の皆さまがいるからです。想像してみて下さい。会えばいつも笑顔で握手しプラスのエネルギーをくれる。ピンチの時は嫌な顔一つせず駆けつけてくれる。多くを語らずとも傍にいて一緒に時間を共有してくれる。互いの良い所も悪い所も認めてくれた上で助言してくれる。そんな絆と信頼の輪がこのまちに大きく広がっていったら、きっと逗子葉山は時代の波に負けない、物心ともに豊かで美しいまちになり、メンバーも住民の皆さまも笑顔でい続けられるのではないでしょうか。そんな一年間を、メンバー全員で共に創り上げ、必ずしや、愛するまち逗子葉山が輝き続ける礎となると確信しています。



逗子葉山青年会議所理事長