社団法人逗子葉山青年会議所

2013年度逗子葉山青年会議所スローガン
未来の為の「今」を創る
2013年度逗子葉山青年会議所理事長 田村 誠悟 所信

【はじめに】
2011年3月11日に日本を襲った震災以来、遅れる復興、伴う原子力発電所の事故による日本の安全神話の崩壊と浮き彫りとなったエネルギー問題、尖閣諸島や竹島を代表とする、本来は友とすべき隣国との国境の問題、TPP・global社会の対応の遅れ、年金問題や税に関わる社会保障に関する問題、、、戦後の日本の繁栄の裏で先送りされてきた少しづつの「甘えとごまかし」が堆積した今、突き付けられた課題は多く、経済の低迷も併せ、正に混沌とし先の見えない日本社会に於いて、戦後の復興に培われた日本の青年会議所の創始の精神に則り、今こそ我々が果たす役割は重大なものとなっている、「明るい豊かなまちづくり」を志す組織である我々青年会議所会員が未来を見据え為す全ての事業は、この先の見えない状況を打破する光明となる事と確信しております。

【逗子葉山青年会議所の心、それはこの町への愛情と誇り】
逗子葉山青年会議所がこの地に生まれ50年目となり、翌年に控えた50周年に向けて、大きな節目を迎える事となりました。その間、諸先輩方の情熱と挑戦の繰り返しで築き上げられたこの組織の歴史の根底にあるものは、いつの時代も自分たちの暮らすこの地域への愛情と誇りに他なりません。この思いこそが地域の発展の一翼を担ってきた事は紛れもない事実です。そして、脈々と続くその心は、現在の逗子葉山青年会議所に受け継がれています。我々は青年会議所の活動を通して個を磨き、磨いた個達が強く結び付き、地域へお返ししていくのです。

【Think global, act localの精神で、この地域を捉える】
我々の暮らす逗子・葉山は、都心から1時間程の距離にあり、「都心に一番近いビーチタウン」と称されています。御用邸を始めとする別荘文化の歴史、葉山が日本の発祥の地であるヨットやマリンスポーツ・趣のある海の家が立ち並ぶ海水浴場に代表される海岸文化の歴史、相模湾を挟み富士山に沈む夕日、海を背に街を囲む緑豊かな小高い山々、のどかでロマンある風土は、日本国内はもちろん、世界的にみても唯一無二の存在であり、来る者を魅了して止みません。そして、自然と都市との狭間ともいえる、この地域に暮らす事で育まれる人々の感性や地域愛も、このエリアの大きな宝です。2013年度の逗子葉山青年会議所は地域特性である海や自然、文化や風土が地域の人々を育むサイクルを捉え、その環境の充実を具現的に促す事業を展開し、Think global, act localの精神で更なる地域活性化を目指します。

【多くの同士との出会いがまちづくりに繋がる】
自分たちの将来、子供たちの未来を考え活動したい、地域のために何かをしたいという多くの同志と出会う場所、それが青年会議所だと考えます。20歳から40歳の青年が青年会議所の理念のもと、豊かな個性を結集させ未来を見据え共鳴する。そして我々が切磋琢磨しながら地域特性を活かした事業を展開し発信する事で、ここに暮らす人々が結びつき、この町への愛情と誇りがより強いものとなる。その結果、この地域があるべき姿に発展していくのです。2013年度逗子葉山青年会議所は近年活発化している会員拡大を更に推進してまいります。

【陸前高田と共に行う復興】
2011年3月11日の震災以降、逗子葉山青年会議所は、一早く震災の復興支援活動を逗子葉山の地域で展開しました。手探りの状況での取り組みとしての募金活動、支援物資の送付を開始し始めたところ、先輩方の活動の中、逗子葉山JCと古くからのご縁のあった陸前高田JCを通じ現地へ向かう事となりました。以降、現地の人々との交流、活動を重ねさせていただいている過程です。私達逗子葉山JCは今後も継続し陸前高田と共に復興を目指します。

【より能動的に働く組織へ】
逗子葉山青年会議所の活動に限らず神奈川ブロック等すべての青年会議所の活動は単年度制の組織で構成され、その中で積み重ねる一年は挑戦のために与えられたものであり、自分の役割と向きあい真剣に取り組む過程で多くの気付きが得られる。これこそが青年会議所の醍醐味だと考えます。青年会議所という強固な基盤の上で行う活動を通し、個性や特性を発揮しつつも、自分の苦手なことを克服する事、様々な壁にぶつかりそれを乗り越えて行く事といったメンバー一人一人の果敢な行動こそが、組織の活性化に繋がります。その為には、メンバー(個人)自らの考えをメンバー(仲間)と建設的に、そして誠実に議論する事でビジョンを共有し、実践する中で生まれるコミュニケーションを通じて互いが存在を認め合い、刺激し合い、競い合い、励まし合い、助け合い、高め合う事、常に自分達の存在意義を問い、行動する向上心を持つ事が重要です。そして、逗子葉山青年会議所での活動はもとより、神奈川ブロックや日本JCなど貴重な学びの場で、より多くの同士と結びつき各地域の活動が融合する機会を積極的に経験していただきたいと考えます。

【結びに】
逗子葉山青年会議所は入会したメンバーの資質の向上、リーダーシップ開発に努め、これまでも多くの地域のリーダーを輩出をしてきました。JCは人が人を磨く場でもありますし、多くの機会があります。青年会議所活動は「地域の絆」を守り、未来永劫残すための繋ぎ役であり、自らを含む多くの市民の「無意識」を「意識」に変える事ができます。この時代に生かされている青年として地域の未来、そしてその為の「今」を創造するムーブメントを起こしていきたい。一年間宜しくお願い申し上げます。

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